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義春刃物株式会社「創造力で、彫刻刀とアートの未来を作る」

100年以上前に京都で創業し、その後岐阜県関市に移転してから80年経つという老舗の工場である「義春刃物株式会社」。

小中学生の頃誰もが一度は手にしたことがある「彫刻刀」を中心とした刃物製品を作っています。

職人さんたちの絶え間ない努力と丁寧な手作業で作られる、義春刃物さんの彫刻刀は全国シェアNo.1!

歴史ある工場ですが、近年は彫刻刀を大人でも楽しく使えるような「アート」を制作する道具として新しい価値を生み出しています。

 

熟練の職人たちによる「抜かりない」手仕事による製品づくり

義春刃物さんの彫刻刀作りは、そのほとんどが職人さんたちによる手作業によるものです。

まずは、材料である金属の板から刃の部分をプレスで打ち抜くところから始まります。

なんと1日1万本分とも言われるほどの数量を、ひたすらに黙々と熟練の職人が打ち抜きします。

その後、彫刻刀の独特な形状を出すためにプレス機でプレスし、カーブを作ったり、角を出したり……。

さらに、強度を出すため委託業者さんで焼付けをしてもらい、砥石を使って刃付けを行います。

最後に、バフで刃の部分のバリを取り丁寧に磨き上げ、柄の部分を取り付けたら製品として完成です。

 

 

でも出荷までにはそれだけでは終わりません!

完成後も厳しい目で不良品をきちんとチェックして、素人目では気づかないようなレベルでも、キズや汚れがついているものは全て取り除いて、箱詰めしています。

抜き打ちから完成まで、機械に任せっきりにせず人の手を通して作るのは、とても繊細できめ細かい技が必要だから。

全ての工程において高い完成度を保つことで、一つひとつの製品に職人さんの丁寧な仕事の成果が積み重なっていき、切れ味の良い高品質な、義春刃物さんならではの彫刻刀が完成するのです。

 

大人も夢中になる「アート」を作る道具としての彫刻刀

彫刻刀って小学生の頃に使ったきり、どこにしまってあるかな……という方も多いかもしれません。

そこで義春刃物さんでは「彫刻刀を使って大人でも楽しめる時間を作れないか?」と、新しい彫刻アート「シャインカービング」を考案しました。

シャインカービングとは、あらかじめデザインが印刷されたビニールシートを彫刻刀で彫っていくアート作品のこと。

彫り跡が個性となり、光にかざすとステンドグラスのような美しい作品となります。

最初はちょっぴり難しい、けれど慣れてくるとその楽しさにハマり、いつまでも彫り続けたくなる……そんな魅力のあるアートです。

 

彫刻刀を使ったアートの楽しさを広めようと設立したシャインカービングアカデミー。

代表である田中淳也さんは、動画やライブ配信などで日々作品作りの様子を全国のファンに向けて公開しています。

そんな田中さんが培ってきた「ライブ配信」の経験や技術に支えられ、2020年はコロナ禍の中でもオンラインで工場参観日を開催することができました。

自宅にいながらも、工場と参加者がダイレクトにつながり、たくさんの方に工場見学やワークショップを楽しんでいただいたことで、翌年の開催や、スピンオフトークイベント「工場夜話」の実施へもつながりました。

 

工場見学&ワークショップの見どころは?

 

工場見学では、この新しいアート「シャインカービング」の製造工程を見学していただきます。

シャインカービング職人でもある田中さんのこれまでの試行錯誤や裏話を、ぜひこの機会に聞いてみてください。

さらに11月19日(土)には、せきてらすで実際にシャインカービングを体験できるワークショップも開催されます。子どもも大人も夢中になれる新しいアートにぜひ挑戦してみてくださいね!


※せきてらすにはシャインカービング製品を購入できるエリアもあります。工場見学で気になったものがあれば、手に入れてみてくださいね。

 

企業情報

社名
義春刃物株式会社
住所
〒501-3829 岐阜県関市旭ヶ丘3-17
TEL
0575-23-3000
WEB
http://yoshiharu-h.xsrv.jp/wordpress/
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