【オンライン工場見学放送予定時間 11月19日 12:50〜13:50】
100年以上前に京都で創業し、その後岐阜県関市に移転してから80年経つという老舗の工場である「義春刃物株式会社」。
小中学生の頃誰もが一度は手にしたことがある「彫刻刀」を中心とした刃物製品を作っています。
職人さんたちの絶え間ない努力と丁寧な手作業で作られる、義春刃物さんの彫刻刀は全国シェアNo.1!
歴史ある工場ですが、近年は彫刻刀を大人でも楽しく使えるような「アート」を制作する道具として新しい価値を生み出しています。
熟練の職人たちによる「抜かりない」手仕事による製品づくり
義春刃物さんの彫刻刀作りは、そのほとんどが職人さんたちによる手作業によるものです。
まずは、材料である金属の板から刃の部分をプレスで打ち抜くところから始まります。
なんと1日1万本分とも言われるほどの数量を、ただひたすらに黙々と熟練の職人が打ち抜きします。
その後、彫刻刀の独特な形状を出すためにプレス機でプレスし、カーブを作ったり、角を出したり……。
さらに、強度を出すため委託業者さんで焼付けをしてもらい、砥石を使って刃付けを行います。
最後に、バフで刃の部分のバリを取り丁寧に磨き上げ、柄の部分を取り付けたら製品として完成です。
でも出荷までにはそれだけでは終わりません!
完成後も厳しい目で不良品をきちんとチェックして、素人目では気づかないようなレベルでも、キズや汚れがついているものは全て取り除いて、箱詰めしています。
抜き打ちから完成まで、機械に任せっきりにせず人の手を通して作るのは、とても繊細できめ細かい技が必要だから。
全ての工程において高い完成度を保つことで、一つ一つの製品に職人さんの丁寧な仕事の成果が積み重なっていき、切れ味の良い高品質な、義春刃物さんならではの彫刻刀が完成するのです。
大人も夢中になる「アート」を作る道具としての彫刻刀
彫り跡が個性となり、光にかざすとステンドグラスのような美しい作品となります。
最初はちょっぴり難しい、けれど慣れてくるとその楽しさにハマり、いつまでも彫り続けたくなる……そんな魅力のあるアートです。
彫刻刀を使ったアートの楽しさを広めようと設立したシャインカービングアカデミー。
代表である田中淳也さんは、動画やライブ配信などで日々作品作りの様子を全国のファンに向けて公開しています。
実は関の工場参観日の実行委員会副委員長でもある田中さん。
今回の工場参観日では、自らの経験で培った「ライブ配信」の技術で工場見学やワークショップをオンラインで体験する企画ができないかと提案されました。
このコロナ禍において、実際に工場を見に行くことができなくてもライブ配信をすることで工場と参加者がダイレクトに繋がり、自宅にいても工場見学を体験できるのではないか。
その思いが他の実行委員会のメンバーにも広がり、今回、関の工場参観日はオンラインにて開催されようとしています。
オンライン工場見学の見どころは?
ライブ配信の楽しさを誰よりも理解している田中さんがいたからこそできた今回のオンライン工場見学。
義春刃物さんは当日リアルタイムで工場から生配信し、職人さんの声や実際の制作の風景をそのままお伝えいたします。
また、ワークショップではシャインカービングの体験もライブ配信にてご覧いただけます。
職人さんや田中さんに直接お話を聞けるチャンスなので、ぜひYouTubeのチャット欄にて質問や感想をコメントしてくださいね。
企業情報
- 社名
- 義春刃物株式会社
- 住所
- 〒501-3829 岐阜県関市旭ヶ丘3-17
- TEL
- 0575-23-3000
- WEB
- http://yoshiharu-h.xsrv.jp/wordpress/