(産業技術総合センター 全景)
岐阜県産業技術総合センターはものづくり企業の技術的支援と研究開発を担う、岐阜県の施設です。
企業からのものづくりに関する課題の相談を受けたり、製品の依頼試験、セミナーなどを行っています。
現在は、2019年に新しくなった4階建ての施設で、専門的な知識と技術を備えた70名ほどの職員さんが、県内を中心とするさまざまな工場やメーカーの困りごとに応えています!
ものづくり企業の試験場、研究室として
(引張試験の例)
ものづくり企業が製品の品質向上に取り組んだり、新商品開発に挑戦するとき、サンプル品をつくったり、製品の強度を試験する場面があります。
そんなとき、自社にはない研究設備や専門的な機械を利用することができるのが岐阜県産業技術総合センターです。
見たこともないくらい大きな最先端の機械から、昔から使われているアナログな機械まで、施設内には100種類以上もの専門機械がずらりと並んでおり、企業から依頼を受けた試験を行ったり、開放機器として企業に貸し出しをしています。
(試料を試験機に取り付ける)
もともとは県内に繊維や金属、化学など分野ごとに設けられていた施設を、2019年に現在の場所(元・金属試験場)に統合し、さまざまな分野の企業のニーズに応えられるようになりました。
ここではあくまでも試作品の制作にとどまるので、大量生産はしておらず、施設内は「工場」というよりは「研究室」のような雰囲気。
この日はレジ袋を機械に挟み、上下に負荷をかけるとどこまで耐えられるかという試験を見せていただきました。
新しい商品の開発だけではなく、不良品と正常品の比較にも使われるそうです。
企業の技術革新で、地場産業を支えたい
(振動試験機)
ものづくりのまち関市では、多くの工場やメーカーが日々、切磋琢磨しながら技術を磨いています。
一方で、中小企業も多く設備投資に巨額の費用をかけられなかったり、空間的な制限から大型機器の導入が難しいことも多いのが現状。
そんな時、ものづくり企業にとって岐阜県産業技術総合センターが大きな力となるのです。
(大型の試験機械も整備されている)
地域の会社、一社一社がさらに技術革新を遂げれば、地場産業の活性につながります。
「まだまだこの施設のことを知らない企業さんも多いので、どんどん利用していただけたら嬉しいですね」と職員さん。
もっとたくさんの企業に利用してもらえるように、普段からものづくり企業向けの見学も行っています。
公共施設ということもあり、民間の試験企業に比べ10分の1ほどの費用で利用することができるのも大きな魅力です!
ワークショップの見どころは?
工場参観日では、ものづくりを支える金属加工方法の一つ、鋳造の体験ができるワークショップを開催!
200℃程度で溶ける金属を型に流し込み、自然冷却により型形状の金属が出来上がる工程を体験をすることができますよ。
企業情報
- 社名
- 岐阜県産業技術総合センター
- 住所
- 〒501-3265 岐阜県関市小瀬1288
- TEL
- 0575-22-0147
- WEB
- https://www.gitec.rd.pref.gifu.lg.jp/
- ご予約
- https://kojosankanbi.jp/factories/2024_050