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丹羽鋳造株式会社「高難度の鋳物を生み出す、大迫力のものづくり」

建設機械、農業機械、工作機械、自動車(主にトラック)といった幅広い分野において油圧部品の鋳物の製造を行う「丹羽鋳造株式会社」。

鋳物とは、金属を溶かし、型に流しこみ冷やして固めた製品のことです。丹羽鋳造さんでは、鋳造、仕上げ、検査という工程を経て、鋳物が出荷されていきます。

お客様のために!難度の高い製品へ挑む

丹羽鋳造さんが得意とするのは、内部に空洞がある「中子型」と呼ばれる鋳物。

冷やし固めてから空洞をつくる加工をするのではなく、中子という砂でできた型を使用することで、鋳造する時点で空洞のある鋳物を作っています。この鋳物内部の空洞は油圧機器で油を流す回路として使われており重要な役割を果たしています。

丹羽鋳造さんでは、中子型が現在ほど使用されていなかった35年ほど前に、お客様の要望がきっかけで製作を始めました。

その後「穴(空洞)を空けるなら丹羽鋳造」という評判は全国へと広がっていき、現在に至ります。

中子型は非常に難易度が高く、手間がかかりますが、丹羽鋳造さんでは一年でなんと1500品目もの鋳物を製造しているのです!

 

鉄くずから鋳物ができるまで

まず、初めの工程「鋳造」では電気炉を使って鉄を溶かしていきます。

ここで材料となる鉄は、自動車のプレスくずや、建物の解体の際にでた鉄くず、製品を作る際に不要となった鉄などです。鋳物づくりでは、資源の再利用が行われています。鉄くずを材料としているので、視点を変えると「リサイクル工場」でもあるんです。

溶けた鉄の温度は、約1500度という超高温になります。この温度までくると、鉄の色は炎の赤ではなく、真っ白になるんです!

続いて、溶けた鉄を中子がセットされた鋳型に流し込み、冷やして固めていきます。

そして、次の工程「仕上げ」では、バリの除去をします。以前は人による手作業で行われてきましたが、2021年に導入したロボットにより、自動化が進んでいます。

最後の工程「検査」では、製品を一つひとつ内視鏡を使って検査していきます。抜き打ち検査ではなく、全ての製品を人の手で検査を行います。一日に検査する鋳物の総量は、約80トン…!

一人一台割り当てられたパソコンで、モニターに表示される検査手順書に従って検査を行い、データを入力していきます。このシステムによってリアルタイムで、事務所で製品の管理をしているスタッフが状況を知ることができ効率的な生産を可能にしているのです。ここで検査を合格した商品が、主に北関東や関西に出荷されていきます。

工場見学の見どころは?

1500度にもなる現場の空気の温度や、鉄くずがぶつかり合う音、そして職人さんの凛々しい姿…。

工場見学の見どころは、何といっても鋳物ができあがっていく大迫力の過程を間近で見間近で見られること!

鉄を溶かす際の熱気と高温になった鉄の色の眩しさを、ぜひ体感してみてくださいね。

 

企業情報

社名
丹羽鋳造株式会社
住所
関市のぞみヶ丘11‐1
TEL
0575-21-6028
WEB
http://www.niwachuzo.co.jp/index.html
ご予約
https://kojosankanbi.jp/factories/2024_036