スケジュール
11/14(木)
工場見学 9:30~16:00
定員 無制限
11/15(金)
工場見学 9:30~16:00
定員 無制限
11/16(土)
工場見学 9:30~16:00
定員 無制限
日本で初めて安全カミソリの製造を始めた「フェザー安全剃刀株式会
カミソリはモデルチェンジを行いながらロングセラー商品として長く愛されてきました。
その一方で、時代の変化に合わせて精密刃付技術を生かした事業展開を行い、現在はさまざまな分野で私たちの暮らしを支えています。
フェザー安全剃刀株式会社の前身となる関安全剃刃製造合資会社は、1932年に刃物販売で優れたノウハウを持っていた大阪の商人と、高度なナイフ制作技術を持っていた関の職人の2人によって創業されました。現在も当時の役割を受け継ぎ、営業の拠点を大阪、製造の拠点を関に置いています。
近年では、ヨーロッパやアメリカを中心とした100カ国以上の国で使用されており、関から世界へとシェアを広げてきました。
品質の高さと企業努力
「髭を自宅で剃るべからず」
フェザーさんにはそんなお触れ書きがあるほど。
品質保証のために社員自らが日々使ってみることで良し悪しを判断。製品開発の際も社員による「ひげそり試験」を行い、機械だけでは測りきれない剃り心地にまでこだわっているそう。
理想の製品に近づけるため、刃物の仕上げに使用する砥石から自社で製造するという徹底ぶり。
このような工夫や改良を重ねるうちに、刃を安全な角度で固定して皮膚に食い込まないように設計されたT字型カミソリ(システムカミソリ)が開発されました。今ではメジャーとなっている形状ですね。
戦時中に工場が軍需品生産へと切り替えられそうになった際も、フェザーさんは替え刃のラインや技術を残しておくのが平和が戻った際の必須条件だと考え、必死に抵抗したそう。
物資が不足していた状況下で、包み紙には古紙を使っても製品自体の品質には妥協をせずに徹底したこだわりを持って製造を続けました。困難な時代をも乗り越えた品質への熱意は、並大抵のものではありません。
創業当時から変わらない「毎日使う物だからこそイイモノを」という強い想いが脈々と受け継がれ、今でも変わらずフェザーさんのものづくりに生きています。
そんな長年の積み重ねが、社名にもなっている「羽のようなそり心地」を実現しているんですね。
医療業界への進出と暮らしの中のフェザー
カミソリから始まったフェザーさんも、時代の変化に合わせて進化を遂げてきました。質の高い精密刃付技術を活かし、現在ではさまざまな分野のプロフェッショナルから高い評価を得ています。
その中でも、50年以上前から製造を続けてきた医療用刃物は国内シェアトップ。
従来の医療用メスは繰り返し刃先を研ぎながら使用してきましたが、フェザーさんが替刃式のメスを開発したところ大好評。その評判は国境を越え、ドイツをはじめとした海外で高く評価されました。
現在は外科用から眼科用、病理用まで幅広く手がけ、使い捨てのメスも製造しているそう。
医療ドラマなどで、私たちもたびたび目にしているかもしれません。
そして、フェザーさんを紹介する上で切っても切り離せないのは、やはり理容・美容分野です。
シェービングレザーの開発過程では、開発担当者が実際に顕微鏡を持って理容師さんを説得しに行ったという逸話も。「作る現場のプロ」と「使う現場のプロ」が直接話し合うことで、現場の声をダイレクトに商品開発に活かしたそう。
美容院でデザイン性の高いカットを行う際などに使用されているスタイリングレザーもフェザー製のものがほとんどです。
また、独自の優れた「三段刃付方式」と呼ばれる刃付加工は、産業用製品の分野でも大活躍。思わぬところで私たちの暮らしに関わっています。例えば、子どもから大人まで大好きなポテトチップス。とある会社では、その製造過程で使用されるポテトを薄く切るため刃もフェザー製のものが導入されているんだとか。
フェザーミュージアムの見どころは?
世界初の刃物総合博物館「フェザーミュージアム」では、1万点もの展示とともに石器時代から刃物の歴史を楽しく学ぶことができます。
2016年にリニューアルされ、ゲームや映像コンテンツが充実。大人からお子まで楽しく学べる体験型ミュージアムに生まれ変わりました。
インフォメーション会場となるせきてらす(刃物会館)の真向かいなので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね!
※フェザー安全剃刀株式会社では、工場見学の実施はなく、ミュージアムの見学のみ行われます。
予約:不要
定員:なし
参加費:無料
※工場見学ではなくミュージアムの見学です。
11月16日(土) 午前・午後の部