スケジュール&ご予約状況
11/14(木)
工場見学 14:00~15:00
定員 30名
関市内を走る唯一の鉄道といえば、“ながてつ”の愛称でおなじみの長良川鉄道さん。美濃加茂市の美濃太田駅から、関市を経て郡上市にある北濃駅までの38駅、72.1㎞を結ぶローカル鉄道です。
ディーゼルエンジンで動く気動車の車窓からは、清流・長良川の雄大な流れや、季節の移り変わりを感じる田園風景を楽しめます。
旧国鉄の越美南線として開業し、現在は第三セクター「長良川鉄道株式会社」が運営しています。
市民の足としてはもちろん、観光資源としても活躍
長良川鉄道さんの始まりは、大正12年の旧国鉄・越美南線の一部開業に遡ります。昭和9年には美濃太田駅から北濃駅までの全線が開通し、地域の産業や文化、経済、生活の発展に寄与してきました。
特に昭和30年代には、山間部のダム開発に伴い、貨物や人々を運ぶ鉄道として賑わっていたそう。
しかし、時代とともに少子化や車社会への移行が進み、輸送需要が減少。そんな状況から一時は廃線の危機もありましたが、沿線の住民から存続を求める運動が起こり、昭和61年に第三セクター「長良川鉄道株式会社」が誕生しました。
現在は、「長良川鉄道 越美南線」として運行し、沿線の学校に通う学生さんたちを中心に、通勤や買い物、観光などさまざまな用途で利用されています。
そんな長良川鉄道さんが近年力を入れているのが、観光列車です。
旅に行くための交通手段としてだけでなく、“鉄道に乗ることが目的となる”企画に取り組んでいます。
その先駆けとなったのが、2016年に生まれた観光列車「ながら」。「ななつ星in九州」など数々の列車のデザインを手がけた水戸岡鋭治氏がデザインしていて、田園風景に映えるロイヤルレッドの外観が特徴です。
車両内部は岐阜の木材をふんだんに使い、あたたかみのある雰囲気でありながら上品さも感じられます。さらに、関の刃物や美濃和紙、郡上本染といった沿線のまちの特産品もディスプレイされています。
長良川鉄道さんでは、ほかにもユニークな車両を次々と生み出しています。例えば、長良川流域の生き物が外観に描かれ、車内には本物さながらの川魚の食品サンプルが展示された「長良川わくわくたんけん号」や、沿線の自治体と協力した食品サンプルをフューチャーした列車、さらに、堂上蜂屋柿にちなんだ柿色にペイントされた列車も運行しています。
新たな取り組みを行う際はクラウドファンディングも積極的に活用し、移動手段としての役割だけでなく、乗って、眺めて、楽しい鉄道として挑戦を続けています。
安全で快適な運行を支えるさまざまな仕事
鉄道会社の仕事としてまず思い浮かぶのは、気動車を操縦する運転士さんや、駅で働く駅員さん。ですが、それだけではありません。
例えば「検修区」と呼ばれる車両の保守作業を行う仕事。関駅の脇にある車庫(検修庫)で、車両の検査や点検、修理を行っています。
車庫には「ピット」と呼ばれる溝があり、そこに入り込んで車両の下側から点検作業を行ったり、エンジンを取り外したりします。
さらに、自動車のように車両に給油をしたり、上の写真の左側にある階段を昇って車両の上側の点検も行ったりします。
また、車両の部品に不具合があると、通常は製造元のメーカーに修理を依頼しますが、部品が廃盤となっている場合は自分たちで原因を究明し、修理することも。不具合が見つかった車両に予備車両がない場合は、修理が終わらないと運行ダイヤに支障が出てしまうため、時には何時間もかけて修理し、運行に間に合わせることもあります。
長良川鉄道さんでは、そのほかにも線路の保守を行う「工務区」や、踏切や警報機などの維持・点検を行う「信号通信区」、営業や事務、さらに観光列車「ながら」での接客などを行う「アテンダント」という仕事もあります。
さまざまな役割を持つ職員さんがしっかり自分の役割を果たすことで、長良川鉄道さんは日々、安全に運行することができているのです。
工場見学の見どころは?
工場見学では、観光列車「ながら」の車両の中を特別に見学することができます!ハサミなど、関の刃物も展示されているので、ぜひ見つけてみてくださいね。
さらに、普段は入ることができない車庫で、保守作業中の車両を見ることもできます。身近な列車の裏側を見れる機会で、鉄道ファンならずとも楽しめること間違いなしです!
予約:要予約
定員:30名
所要時間:60分
※スニーカーなど動きやすい服装でお願いします。
予約は2024/10/21 09:00からです。
ただいま2024/11/22 05:47です。