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有限会社志津刃物製作所「使う場面が想像できるものづくり」


料理をするときにお気に入りの包丁がいっしょだと、キッチンに立つのがより楽しくなりますよね。

昨年創業60周年を迎えた「志津刃物製作所」の包丁は、機能性はもちろん、キッチンや食卓にならべたいものがたくさん。料理や食事の時間を豊かにする多彩なキッチン用品を生み出しています。

OEM製造から、使い手の視点に立ったものづくりへ

元々は、ポケットナイフなどのOEM製造を請け負う仕事をしていた志津刃物さん。現在も生産の半分ははさみやナイフ、釣具、自転車工具、チタン部品といったOEM製品です。

自社ブランドの開発に乗り出したのは15年ほど前。「OEM製品ばかりでは面白くない」との思いで始まりましたが、なかなか反響は芳しくなかったそう。

その折に「自分たちが使いたいものをつくれているのだろうか?」という視点に立ち返り、商品開発に携わっていなかった社員さんたちから意見を聞くことに。

それまでは、職人さんたちを中心にきっちりと製図を引いた商品開発をしてきましたが、ラフスケッチからイメージを膨らませ、使う風景をイメージしたものづくりがはじまりました。また、販売先も刃物屋さんでなく雑貨屋さんをターゲットに。これまでは出会えていなかったお客様のもとへ、商品が届くことになりました。

そんな紆余曲折を経て生まれたのが「morinoki」のシリーズ。特に好評なパン切りナイフは、ブレードの先と真ん中で歯の波形が違うことで、かたいパンもやわらかいパンもスッと切ることができる、プロも太鼓判の商品。ハンドルの木の色味や、ブレード部分に入った木の刻印、刃の波型をイメージした外箱など、デザインにもこだわっています。

 

お客様の”満足”を超えるための妥協しない姿勢

事務所2階の作業場も見学させていただきました。女性社員が多く活躍し、出荷前の刃物の手入れや品質管理のチェックを行なっています。こちらは工場参観日でもご覧いただけます。

刃物の切れ味に妥協しない志津刃物さんですが、それにはあるきっかけがあったそう。

morinokiのパン切りナイフを3本購入された方から、1本だけ他より切りにくい、とご相談がありました。点検してみると確かに切れ味に違いがあったんです」。

このことから、志津刃物さんではすべての包丁で試し切りを行うことに。刃物は使うほど劣化するため、試し切りをしない刃物会社も多いそうですが、自信を持って商品をお届けしたいという思いから、厳しい目でチェックしています。

切れ味の検査の確認は、すべて社長が担当。新聞紙で刃ばり(削り残し部分)を落としてから、束にして丸めたティッシュペーパーを薄くスライスし切れ味を確かめます。 

スーッと包丁が入っていく様子は、見ているこちらも気持ち良くなるほどの切れ心地です!

自社製品のものづくりをはじめてから、ダイレクトに使っている人の声が届くようになり、より「満足してもらおう」という思いを強く持って、日々ものづくりに挑まれています。

 

工場見学の見どころは?

工場参観日では、「morinoki」のナイフを作るワークショップを開催!せきてらすや本町ベースではパン切り、志津刃物さんでは5種類のブレードから1つ、包丁をお選びいただけます。

ハンドルはペーパーで粗さを調整し、好みのカラーに塗装。ブレードにも、名前やメッセージ、イラストなどをレーザーで刻印できるので、世界に一つだけの”わたしの包丁”をつくることができますよ。

大変好評で、毎年参加する人もいるほど大人気のワークショップ。ご予約はお早めにどうぞ!

 

企業情報

社名
有限会社 志津刃物製作所
住所
岐阜県関市小瀬2771-1
TEL
0575-22-0956
WEB
https://www.shizuhamono.net/