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松田産業株式会社「貴金属リサイクルにより、限りある地球資源を未来につなげる」

貴金属事業、食品事業、環境事業を通じ、地球環境の限りある資源を有効に活用する事業を幅広く展開する「松田産業株式会社」。

その中でも2017年に設立した関テクノハイランド内にある関工場では、貴金属リサイクルや非鉄金属製造を担う、西日本の拠点となっています。

さまざまな使用済み製品から、貴重な資源を取り出す

(社内パソコンを使用)

スマートフォンやパソコンといった、今や私たちの生活には欠かせない情報端末。これらの機器には金、銀といった貴金属や銅、アルミ、鉄などの金属が使われています。松田産業さんの関工場ではこうした情報端末をはじめ、さまざまな使用済み製品を解体し、貴金属の種類ごとにわけ、新たな製品へと生まれ変わる素材として整えています。

作業は大きく、受け入れ、解体、破砕、物理選別に分けられます。

解体では、機械で処理できない素材を手作業により取り出します。ここでは障がいのある社員さんが安全な専用工具を使いながら手際良く作業され、活躍されていました。また、機密情報が入ったハードディスクは、穿孔(せんこう)処理により滅却されます。

(社内パソコンを使用)

その後の破砕では、大型の処理設備を駆使して機器を砕いていきます。多数の設備の組み合わせにより、大型のサーバーから小さなスマートフォンまで、あらゆる機器を処理。軽自動車がそのまま入るほど大きな処理設備も…!

大量の製品を解体しても、取り出される金や銀などはわずかだそう。また、扇風機やドライヤーといった動力を使う機器よりも、パソコンやスマートフォンといった情報の記憶・処理をする装置の方が、価値の高い貴金属が使われています。金や銀というと、メダルやアクセサリーなどの装飾品やお金としてのイメージが強いですが、錆びにくさや加工のしやすさなどからさまざまな精密機器に使われています。複雑な作業をこなす機器ほど、希少な素材が使われているんですね。

さまざまな情報端末が生み出されている昨今、こうした貴金属リサイクル事業は、限りある資源を大切にしていくためにもますます重要性が高まっています。

 

情報の漏洩を防ぐ、徹底した機密保持体制

(社内パソコンを使用:穿孔(せんこう)処理後

企業や個人の貴重な情報が詰まっている機器は、処分の際、確実にデータを消去することが欠かせません。個人や業者に依頼してデータを消去することが多いかと思いますが、松田産業さんでは物理的な処理を行っています。

大切な情報が含まれる機器を扱っている責務として、工場内は製品セキュリティ・機密情報の保全を徹底し、厳重なセキュリティ体制を構築。

取材で訪問した際も、ICカード認証で一人ずつでしか通ることのできない二重扉や、空港よりも厳しいセキュリティゲートやX線検査装置などを体験させていただきました。

このような徹底した管理によって、お客様の信頼を得て、安心して大切な情報を含む機器の解体・破砕処理を任せることができるんですね。

工場見学の見どころは?

(社内パソコンを使用)

工場参観日のワークショップでは、使用済みの社内パソコンの解体作業に挑戦できます! 

パソコンを毎日使っていても、その中身がどうなっているかはなかなか見ることはできませんよね。このワークショップでは、普段はできない電子機器をバラバラにする体験ができます!ドライバーを使って部品を取り外し、金や銀など、有効活用できる素材を学ぶことができますよ。

企業情報

社名
松田産業株式会社(関工場)
住所
〒501-3219 岐阜県関市のぞみケ丘3
TEL
0575-25-0181
WEB
https://www.matsuda-sangyo.co.jp/index.html
ご予約
https://kojosankanbi.jp/factories/2024_039