SHARE Twitter Facebook Line

東海金属工業株式会社「岐阜県内にわずか3社!希少な樹脂めっき技術でものづくりを支える」

1964年に創業し、時代のニーズに合わせながらさまざまな表面処理加工を行ってきた「東海金属工業株式会社」。現在は樹脂めっきを専門で行う企業です。

岐阜県内で樹脂めっきの設備や技術を有しているのは、東海金属工業さんを含めたったの3社だけ。

そんな希少な技術で、蛇口ハンドル・シャワーなどの水栓部品や、農機具のマークやエンブレム、自動車や二輪車の部品などのめっき加工を手がけています。

そもそも、めっきとは?

そもそも「めっき」とは、どんな加工技術なのでしょう?

「金めっき」などの言葉でよく聞かれる「めっき」。金属やプラスチックなどの素材の表面に薄い金属皮膜を形成させる表面処理方法の1つです。実は、3500年ほど前のメソポタミア時代から、日本でも古墳時代から伝わる長い歴史のある技術なんです。

めっき加工をするメリットは、大きく3つ。

1つ目は、自動車のエンブレムなどに代表されるような、鏡のように素材を輝かせる装飾性。2つ目は、金属のサビを防止する耐食性。3つ目は、電気や熱の伝導性を高めるなど、素材そのものにはない性質を付け加える機能性。

かつては装飾性を目的に行われましたが、今ではパソコンなどの精密機械にも欠かせない技術となっています。

東海金属工業さんは、そんなめっき加工の中でも、樹脂めっきに特化した企業。

めっきの仕組みは、素材の表面に電気を通すことで金属皮膜を施す、というものですが、樹脂の場合はそもそも電気を通しません。そのため、大きく2つの工程を踏むことで、樹脂にめっきを形成させています。

2段階のめっきが形成される、レトロな工場

東海金属工業さんの工場でも2段階の工程で製品にめっきを施します。

こちらの写真は「化学ニッケルライン前処理工程」といわれる、樹脂を通電させるために金属皮膜をつける第1段階の工程。

大量にシャワーヘッドが装着された治具が、オートメーション化された設備によって、奥から順番にそれぞれ異なる溶液に漬けられ、金属皮膜が作られていきます。

前工程を終えると、第2段階となる電気めっき工程へ。こちらでも治具に装着された製品を溶液に浸し、引き上げ…を繰り返します。

すると、製品は赤銅色から少しくすんだシルバーへ、そして最後には、鏡のように輝く銀色へと変化!

年代物のレトロな設備、ゆっくりと稼働する治具、高温の溶液による湿気で、現役の工場でありながら何ともノスタルジックな雰囲気が醸し出されています。

そして、最後は人の目による検品作業。女性のスタッフさんが中心となって、わずかなキズや光沢感の違いをチェックし、各メーカーへと製品を収めていきます。

ワークショップの見どころは?

今回、久しぶりの「関の工場参観日」への参加となる東海金属工業さんでは、自社でめっきを施したオリジナルのミニ四駆を組み立てるワークショップを行います!

かっこいい銀色に輝く車体なので、おもちゃとして遊ぶだけでなく、お部屋のインテリアとして飾るのもいいですね。

子どもはもちろん、大人も楽しめるワークショップ。東海金属工業さんのめっき技術を自分の目で確かめながら、体験してみてくださいね!

※東海金属工業さんではワークショップのみの開催で、工場見学は実施されませんのでご注意ください。

企業情報

社名
東海金属工業株式会社
住所
岐阜県関市稲河町4-6
TEL
0575-22-3041
WEB
https://to-kaikinzoku.com/
ご予約