高さ25m、ビルの5、6階ほどもある建物からすべり台のように管が伸びた独特な構造が特徴の「レミックマルハチ」。
工事現場で使われる生コンクリートを製造する工場です。
生コンクリートの製造だけではなく、現場までの配達がレミックマルハチさんの仕事。
生コン車や材料の砂利を運ぶトラックが次々と出入りし、朝から夕方まで忙しく稼働しています。
身近だけど意外と知らない、コンクリートができるまで
建築物や地面など、日常生活のさまざまな場面で触れているコンクリート。
あまりにも馴染み深い素材だからこそ、どうやってできているのかを考えたことがある方は少ないのではないでしょうか?
コンクリートの材料はさまざまな大きさの砂利で、工場に運送されてきた砂利は、建物から伸びる管の中をベルトコンベアで登って工場のてっぺんへと運ばれていきます。
滑り台のように見える管ですが上から下にものが降りていくのではなく、下から上へ材料が移動しているのですね!
材料は25mの高さを利用して下に降りてくる間に水やセメントと混ぜられ、生コンクリートが完成します。
まちなかで見かける生コン車のタンクはゆっくりと回転しています。
実は、生コンクリートが製造されてから固まり始めるまでの時間はたったの90分間!
しかも一度固まると再利用することはできないため、運送中に固まらないよう、絶え間なく混ぜながら現場へと運んでいるのです。
レミックマルハチさんと同じ生コンクリートを製造する会社がまちなかに点在しているのは、一つの工場がカバーできる範囲が90分以内で到着できる工事現場に限られるという背景があるからなのですね。
余ったコンクリートも無駄なく活かす
レミックマルハチさんでは、余った生コンクリートを活かしてオリジナルの商品も製造しています。
このかたち、見覚えがありませんか?……そう、多くの人が子どもの頃夢中になったレゴブロックです。
本物のレゴブロックの何百倍もの大きさの「レミブロック」はなんと重さ2.2トン。
組み合わせ次第で骨材置き場やストックヤードなどさまざまに活用することができる、今までになかったアイディア商品です。
工場の外に並べられていたのは、コンクリートのオブジェ。
こちらも通常は廃棄されてしまう「残コン」「戻りコン」と呼ばれる、余ったコンクリートを型に流して製造しているオリジナル商品です。
捨てられてしまうものを活かしているためお値段は500円と非常にお値打ち。
庭や玄関先に並べておくだけで、訪れる人を楽しませてくれそうです。
工場見学の見どころは?
工場見学の見どころは何と言っても、高さ25mの工場の内部へ潜入できること。
もちろんエレベーターやエスカレーターはないので、工場のてっぺんまで一段一段階段を上っていきます。
高所恐怖症の方は心して参加してください!
企業情報
- 社名
- 株式会社レミックマルハチ
- 住所
- 〒501-3954 岐阜県関市千疋1088番地3
- TEL
- 0575-28-4008
- WEB
- https://www.remic08.jp/pc/
- ご予約
- https://kojosankanbi.jp/factories/2022_039