1950年創業の「株式会社丸三」は、日用品や文具などの「パッケージ」、工業部品に欠かせない「トレー」をメインに生産しています。
常に新しいことに挑戦している丸三さんでは、3D技術を使った設計や、金型の切削まで自社内で一貫生産しているので、工場ではさまざまなロボットに出会えます。
オレンジ色の会社のロゴをよく見ると何か見えてきませんか?そう、デザインのモチーフは漢字の「包」。今回は、“包む”製品を産み出す「真空成型」を中心にご紹介します。
誰もが一度は触っている真空成型のパッケージ!
コンビニやドラッグストアなどに行くと、日用品・化粧品・文具などあらゆる商品に使われているプラスチックパッケージ。丸三さんでは、生活の中で出会うたくさんのパッケージや、部品や食品を輸送する際に使うトレーなどを設計、生産しています。
「0からモノ作りをします。お客様の商品開発部などから、信頼を受けて任せて貰える事が誇らしいです」と営業担当者さんは語ります。これまでにも、社員の方々も驚くような有名なメーカーのリクエストに多々応えてきました。工場見学では、真空成型によって、ただの平らなプラスチックシートが形をおびてパッケージになっていく様子を間近で見ることができます。
一貫生産による技術力が強み!
こちらは真空成型に使う金型設計の様子です。丸三さんでは、パッケージの量産だけでなく、それを作る金型の設計から行うことができます。金型には、空気を通すために無数の穴が開いており、真空成型ではこの穴が肝心。工場見学ではいくつかの金型を見ることもできます。
パッケージが完成するまでのプロセスは次の通りです。
まず、金型を機械にセットした後、成型したいプラスチックシートを機械に投入します。運ばれてくるシートは加熱されており、柔らかな形状。加熱されたシートは、金型の下から空気が吸い込まれ、型に密着し形ができます。その後、冷却し金型を取り外す。最後に、成型されたシートをカッティングしたら完成です!
カッティングの様子はテンポが良く、整ったデザインが美しく静かに積まれていく動きは圧巻…!
お客様からの要望があれば、オーダーメイドの金属加工品、樹脂加工品にも、一貫生産で培った技術力を使って挑戦していく所が丸三さんの大きな強みの1つです。
工場見学の見どころは?
やはり、ただのプラスチックシートが立体的なパッケージに加工されるまでの一連の流れが見どころです。大小さまざまなシートが、機械によって成型される様子を見学できます。
見学に来た子供たちに人気の工程は、カッティング体験だそう。「これは何を包むパッケージなんだろう?」と予想するのも楽しかったです。1品1様の製品が多く、守秘義務の関係で通常は見学許可していないようですが、今回は特別な対応を取っての開放となります。現場でしか見られない工程がたくさんありますよ。
工場見学に行くと、丸三さんでは「いらっしゃいませ!」と社員の方々が元気いっぱいで出迎えてくれます。
製造現場においても、部品の軽量化やロボット操作の簡略化など、働きやすい現場づくりに力を入れているそうです。「考える・挑戦・信頼」、この思いやりとチームワークこそが、会社一体で新しい技術を前向きに受け入れ、挑戦し続けられる力の源なのかもしれません。
また、ワークショップでは、リサイクル樹脂を使ったチャームや、キーホルダーがいれられるパッケージケースなどを制作できます。丸三さんならではのものづくり体験を、ぜひ楽しんでくださいね。
企業情報
- 社名
- 株式会社丸三
- 住所
- 〒501-3936岐阜県関市倉和2601-2
- TEL
- 0575-22-0488
- WEB
- http://marusan1958.com/company/
- ご予約
- https://kojosankanbi.jp/factories/2024_040