2024.09.27

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株式会社シズテック／有限会社志津技研「難加工材にも対応する金属加工のプロフェッショナル」

※「株式会社シズテック／有限会社志津技研」の工場見学は、市内の学校限定で行われますので、一般の参加者の方はご参加いただけません。ご了承ください。

材料調達から完成品まで、一貫した金属加工生産を行う「株式会社シズテック」と「有限会社志津技研」。

製造や生産管理、品質管理、販売といった業務をそれぞれの会社で分担・協力しながら、金属加工のプロフェッショナル集団として活躍しています。

自転車のセラミック部品を中心に、航空機や自動車、刃物、日用雑貨品、医療衛生用機器など、その高い技術力は、幅広い分野のものづくりに貢献しています。

充実の設備や協力会社との連携で実現する、金属加工の一貫生産

シズテックさんと志津技研さん（以下、まとめて「シズテック」とします）は、どちらも刃物製造を主に行う有限会社志津刃物製作所さんから独立した企業。

1990年代に志津刃物製作所さんに刃物以外の金属加工の依頼が増加したことから、幅広く金属加工を請け負う企業として誕生しました。

シズテックさんの広々とした工場の敷地内では、建物やフロアごとに、金属を「切り取る」「磨く」「抜き取る」「成形する」「洗浄する」「付加価値をつける」といったさまざまな加工が行われています。

例えば、工場内でも広いスペースを占める「バレル研磨」では、加工したい素材が「研磨石」と一緒に装置に投入され、回転や上下運動によって磨かれていきます。写真のように、研磨石の素材や形状はさまざまで、職人さんたちは加工する素材に合わせて最適な研磨石を選んでいます。

その他にも、「バフ研磨」「切削加工」「平面研磨」「エアブラスト」「エマルジョン洗浄」といった金属加工を自社で行うほか、30社の協力会社とも連携することで、あらゆる金属加工に対応。

さらに、各工程の受託加工だけでなく、幅広い金属加工のノウハウを活かし“金属加工のコンサルティング”を担うことも。工程設計の段階からの、OEM製造も請け負っています。

“できないことはない”の精神で難加工材に対応

依頼された仕事は、基本的に「できない」と断ることはないというシズテックさん。

それは、技術力と工夫があれば「できないことはない、だいたいは何とかできる」という自信があるから。

この考えは、シズテックさんの強みである難加工材への対応にもつながっています。

例えば、軽量で高硬度である一方燃えやすいマグネシウムや、高硬度・高強度で扱いづらいセラミックへの加工もシズテックさんの得意分野。その高い技術力は、取引先である大手自転車メーカーにも一目置かれています。

さらに、「できないことはない」というシズテックさんのマインドは、最新技術への挑戦にも生きています。

こちらの写真は、レーザーカラーマーキングという加工が施された金属板。まるで写真のように繊細で、かつ複雑な色合いが表現されています。

シズテックさんでは、岐阜県産業技術総合センターと連携し、レーザーカラーマーキングの特許を取得したり、3Dプリンターの量産化にも取り組んでいます。

こうした新たなものづくりへのチャレンジが、シズテックさんの技術力をさらに高めていくのです。

工場見学の見どころは？

こちらのおもちゃのような物体は、一体何だと思いますか？

正解は、3Dプリンターで作られたフィギュアなんです！

シズテックさんの工場見学では、3Dプリンターやレーザーカラーマーキングなど、ものづくりの最新技術を目の前で見ることができます。

もちろん、さまざまな金属加工の現場を見られるのも工場見学の見どころ。それぞれの加工の違いや特徴などを直接職人さんから聞くことで、金属加工の奥深さを知ることができますよ！

※シズテックさんの工場見学は、学校による見学限定で行われます。一般の参加者の方はご参加いただけませんことをご了承ください。