1995年に一宮市で創業し、各務原市へ移転後、業務拡大のために2013年に関市に移転して現在の工場を開設した「株式会社進興精工」。
大手工作機械メーカー・ヤマザキマザックの一次外注企業として、おもに金属加工・溶接・工作機械の組み付けを中心に工作機械部品を製造しています。そのほか、レーザー加工、各種ベンディング(曲げ加工)、シートメタルワーク(板金加工)など、事業は多岐にわたります。
新人からベテランまで多能工化を図り、お客様の多種多様なニーズに応える
進興精工さんでは、おもに車の部品を作るための工作機械の外装などの大型製品の製作・組み立てを行っており、工場は製作を行う棟と組み立てを行う棟の2つに分かれています。
こちらは製作を行う工場。この大きな装置は、加工前のメタルシートを材質や厚さごとに分けておくストッカーで、製品に適したメタルシートをストッカーからレーザー加工機に送り、カットする仕組みとなっています。こちらの装置自体も、実は製作や組み立てを進興精工さんが手がけています!
レーザーカットしたメタルシートは、ベンディングや溶接を施し、部品の形になっていきます。最終工程では、職人さんの手作業で精巧かつ美しい仕上がりに。
進興精工さんでは、20代から85歳まで、幅広い年代の職人さんたちが働いています。10年前から外国人技能実習生の方々も多数受け入れていて、今ではベテランとして活躍されている方も。また、新人も経験者も現場で研修を行い、誰もが複数の業務ができる多機能工を目指すことで、お互いにカバーし合い、お客様の要望や期待に応えられる体制を築いています。風通しが良く、働きやすい環境も自慢です。
こちらは天井が高く、広々とした組み立て工場。ちょうどレーザー加工機の中のメタルシートを置く土台をクレーンで持ち上げ、組み立てを行っていました。普段の生活の中では工作機械に触れる機会はあまりありませんが、実はこんなところに“ものづくり”の土台となる現場があったんですね。
店舗設備や看板、インテリア家具、キャンプ用グリルも製作!?
近年、進興精工さんではレーザー加工や溶接の技術を活用して店舗の什器や看板、インテリア家具なども製作していて、企業だけでなく個人からの受注にも応えています。
そのきっかけとなったのは、専務の辻岡篤史さんがレーザー加工で作ったキーホルダー!
「うちで作っている工作機械の部品は、外からは見えないものなんですよね。でも、自分たちが作ったものや技術をみなさんに見えるようにして、アピールできたらいいなと思ったんです」と辻岡さん。
「そこで、遊びのつもりでレーザーカット加工でキーホルダーを作って、営業ツールとしてお客様にお渡ししたらすごく好評で。『こういうものが作れないか』と相談をいただくようになり、お店の看板や傘立て、アイアン家具、ステンドグラスのようなアート作品まで、とにかくいろんなものを製作するようになりました」。
依頼を受けてキャンプ用のグリルコンロも製作したところ、こちらも大きな反響が!アイアンの看板や什器など、オーダーメイドしてみたいという方は、ぜひ相談してみてはいかがでしょうか。
工場見学の見どころは?
今年、関の工場参観日に初参加となる進興精工さん。今後、対外的な発信にも力を入れていきたいという思いで、参加を決めたのだそう。
「今年は工場を見学していただくところからスタートして、ゆくゆくは何かワークショップも開催できればと思っています」と意気込みを語ってくれました。
当日はアットホームな雰囲気の現場で、長年培われてきた“ものづくり”の技術に触れてみてくださいね!
企業情報
- 社名
- 株式会社進興精工
- 住所
- 岐阜県関市東田原字上巾下147
- TEL
- 0575-46-8416
- WEB
- https://sinko-seikoh.co.jp/wordpress/
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