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株式会社臼田工業「他社には真似することのできない技術力で生み出される精密部品」

1980年に関市で創業した「臼田工業」では、創業以来一貫して自動車や半導体などの精密部品の開発・製造を手掛けています。

他社には決して真似することのできない、高精度の技術力は国内外から厚い信頼を得ており、誰もが知っているトヨタ自動車の高級車「レクサス」や、時代の最先端を行く電池自動車「MIRAI」には臼田製の部品が使われています。

“過程”を大切に。図面には現れない細かな気配りで、目指すのはオンリーワン!

工場内には金属を自動で切削(せっさく)したり、穴を開けるための機械がずらりと並んでいます。

臼田工業さんのものづくりの特徴は多品種、小ロットで、量産される前の試作品の開発から行っていること。販売される前の自動車部品の試作をつくって、それを自動車メーカーに提案、さらに量産品として流通させるために部品を製造する機械までも開発しています。

まだこの世にないものを形にするために、臼田工業さんが大切にしていることがものを作り上げる「過程」です。仮に全く同じ図面で部品を製造したとしても、加工を加える順序ややり方が異なれば、仕上がりの精度にも違いがでてきます。

他社では諦めてしまうような難しい仕事でも、図面には現れない製造の過程にまで細やかに気を配ることで実現させ、オンリーワンのものづくりを目指しているのです。

特に同業者からも驚かれるというのが、一つの金属の塊を削り出す切削の技術。写真の赤色の部品は2本のパイプが溶接されているように見えますが、実はこれは切削によって造形されているんです…!

さらに、製造後の品質保証にも力を入れています。工場内にある「精密測定室」には、高精度で製品の精密度を測定することができる三次元測定機や、真円度測定器などを整備。室温は常時、精密部品の規格である20度に設定されています。こうした機能を自社で持っていることが、お客さんの信頼にも繋がっているのです。

自動車だけではなく、半導体にも使われるほど精密な部品の製造を手がける臼田工業さんですが、実は社員はもともと製造業の専門職の人は少ないといいます。経験が少なくても、アイディアがあってチャレンジする精神があれば失敗しても良い、、チャレンジを繰り返すことで一人一人が職人として成長していくというのが臼田工業さんの考えです。

健康経営で社員の身も心も健やかに

臼田工業さんは2021年から2年連続で経済産業省による「健康経営優良法人」に認定されています。健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している企業を認定する制度です。

「いいものはいい環境から生まれると思うんです」と話す臼田勲社長。

例えば、どんな身長の人でも腰を屈めずに顕微鏡を覗ける昇降式の作業台を設置したり、会社の負担で飲料を安価に購入できる自販機を設けるなど、工場内でも要所要所に社員への心遣いが見受けられます。

そして、新しく建設した工場棟には従来の緑色ではなく、白い床を採用。汚れが目立つ床にすることで、常にクリーンな環境を整え「環境や身なりをきれいに保つことは、いいものづくりにもつながる」という社長の考えが込められています。

工場見学の見どころは?

実は臼田工業さんは関の工場参観日に参加するのは今年が初めて。

普段はBtoBの商品のみを開発・製造しているため、一般の方に工場を開放することはありません。でも、自慢のものづくりを関市をはじめとする地域の方々にも実際に見て、感じて、知って欲しいという思いで参加を決めました。

精密部品が製造される工場内では、最新の機械だけではなく、創業当時から大切に使っている手動の機械を動かす様子も見学することができます。そしてこの機械を動かす知識は、最新の機械の操作にも活かされているのです。

さまざまな機械を組み合わせたものづくりの様子を、ぜひ間近で見てみてください!

企業情報

社名
株式会社臼田工業
住所
岐阜県関市のぞみケ丘20
TEL
0575-24-5792
WEB
http://www.usuda-kogyo.co.jp/
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