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株式会社大野ナイフ製作所「職人の技術とテクノロジーの融合でつくる、最高級の包丁」

大正時代に創業し、国外でも高く評価されている最高級の“魅せる包丁”づくりを行う「株式会社大野ナイフ製作所」さん。

長年培ってきた伝統的な技術や職人の技だけでなく、それらに最先端のテクノロジーを融合させることで「世界一の包丁づくり」に挑み続け、経済産業省の「はばたく中小企業・小規模事業者300社」にも選定されています。

海外にもファンが多い「魅せる包丁」

元々は輸出向けポケットナイフの製造を行ってきた大野ナイフ製作所さんが、高級包丁を手がけるようになったのは今から30年ほど前。

現在会社を率いる大野武志社長がアメリカに留学した際、経済力のある人々が自宅でパーティーを行うカルチャーがあることを知り、そういった世界の富裕層や包丁にこだわりのある料理人たちをターゲットにしようと、付加価値の高い包丁づくりを始めました。

現在はさまざまな刃物メーカーで取り入れられている、高級感を演出する刃の波の模様「ダマスカス模様」も大野ナイフ製作所さんが先駆け。そのほかにも美術工芸品のようなデザインを考えたり、多様な材料を刃物に取り入れたりと、試行錯誤しながら新たな高級包丁を次々と開発してきました。

 

伝統技術とテクノロジーの融合で、一貫生産を叶える

大野ナイフ製作所さんの製造の特徴は、部品から製品の完成まで、100以上の工程を自社で一貫して行っていることです。

かつては大野ナイフ製作所さんでも、関市の刃物業界では一般的な分業制により包丁を外注依存で製造していました。

しかし、外注先の廃業やそれに伴う外注先の取り合いが起こり、安定した品質と生産が難しくなるという課題も。こうした状況を踏まえ、大野ナイフ製作所さんでは包丁づくりの内製化を進めることとなったのです。

さらに供給力を高めるため、効率的な製造体制づくりも強化。機械装置メーカーと協力して専用の装置やロボットを開発し、工場の機械化を図ったり、生産管理にIoTRPAといったデジタル技術を導入し、DXも推進しています。

一方で、高い技術が必要な「研磨」や、わずかな傷も見逃せない「検品」など、機械やデジタルではできない高度な作業では、今でも職人さんたちが活躍。

適材適所での機械やデジタルの活用と、長年技術力を磨いてきた人の手による丁寧な仕事の融合で、世界の高級デパートや販売店でも扱われる最高級な包丁がつくりあげられていくのです。

ワークショップの見どころは?

今回、初めて「関の工場参観日」に参加する大野ナイフ製作所さんでは、せきてらすでワークショップを開催!

包丁の刃に名入れやシリアルナンバーを入れるのと同じ要領で、金属の薄い板に刻印し、オリジナルプレートをつくることができます。

刻印のデザインは関の工場参観日オリジナルのものなので、お土産にもおすすめです!高級包丁づくりの作業の一端を、ぜひ体験してみてください。

 

※大野ナイフ製作所さんではワークショップのみの開催で、工場見学は実施されませんのでご注意ください。

 

企業情報

社名
株式会社大野ナイフ製作所
住所
岐阜県関市下有知4164-1
TEL
0575-22-3448
WEB
http://1.onoknife.com/top/
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