※「奥長良川名水株式会社」の工場見学は、市内の学校限定で行われますので、一般の参加者の方はご参加いただけません。ご了承ください。
関市洞戸地区の山々に抱かれた土地に工場を構える「奥長良川名水株式会社」。
オリンピックマラソン金メダリストの高橋尚子選手が愛飲していたことでも知られる「高賀の森水」(こうかのしんすい)をはじめ、さまざまな飲料を製造しています。
洞戸の豊かな自然から湧き出た水を、オートメーション化された工場で処理し商品化。企業などの依頼でOEM製造も請け負い、全国各地へ関のおいしい水を届けています。
非加熱処理で自然のままのおいしさが味わえる高賀の森水
1999年に旧洞戸村と岐阜県森林組合連合会・中濃森林組合の第三セクター「奥長良川名水有限会社」として設立された奥長良川名水さん。その後「奥長良川名水株式会社」として完全民営化されました。
そんな奥長良川名水さんの代表的な商品といえば、モンドセレクション最高金賞を18年連続受賞している「高賀の森水」。元々、高賀神社の手洗い水などとして地元の人に親しまれた水を活かし、商品化されました。沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の物理的、化学的な処理を行わない希少な「ナチュラルミネラルウォーター」に属し、常温でも水本来の甘みが感じられます。
ミネラルが豊富で、口にした瞬間すっと広がる瑞々しさや、身体に浸透しやすいといった原水の特徴を生かすため、工場の4キロ上流から採取された地下水は、ミネラル成分を損なわない非加熱除菌製法で処理されます。
水源から地下のパイプラインを通って採取され、タンクに貯められた原水は、何層ものフィルターを経て、最後は0.2ミクロンのフィルターによって濾過されます。
その後、工場内で念入りに消毒されたペットボトルに充填され、ラベリングや印字が行われた後、段ボールに箱詰めされていきますが、こうした採水からボトリングまでを行う第一工場は、人の手ができるだけ触れないよう、作業のほとんどがオートメーション化されています。
作業員が工場に入る際は、衛生白衣と帽子、マスクを着用、さらに粘着クリーナーで埃を取り、アルコール消毒を行います。こうした徹底した衛生管理が、安全安心な水の製造へとつながっているんですね!
さまざまなジュースや機能水、全国の企業からのOEM商品も開発
奥長良川名水さんでは、「高賀の森水」のようなナチュラルミネラルウォーターのほか、ジュースや「機能水」(特定の機能や効果を持つように加工された水)など、多様な飲料の製造も行っています。
自社商品としては、「逃げない水素水36」や「はじけるサボテン炭酸水」「酸素イン」「YASOUSUI ヨモギ」といった商品を開発。「逃げない水素水36」は大学との共同研究商品で、世界初のペットボトル入り水素水。特許技術により開栓後に水素が発生します。
こうした機能水やジュースなどの商品を製造するのが、第二工場です。ここでは、まず色や香り、機能、炭酸などを原水に加え、加熱処理してからペットボトルに充填していきます。
奥長良川名水さんは、自社商品の製造・販売だけでなく、創業間もない頃から大学や企業、自治体などから依頼を受け、OEMで飲料水の製造も行ってきました。
既存の商品にただ大学や企業などのラベルを付けるだけでなく、中身の飲料自体もオリジナルで作ることが可能で、例えば、その地域の特産品を活用したジュースなどもオーダーできるんです!現在は「水の百貨店」というオンラインサイトを立ち上げ、全国から注文を受け付けています。
工場見学の見どころは?
今回、関市の子どもたちに、身近だけれどあまり見る機会がない、“水”が商品となる工程を見てほしいという想いから、久しぶりに「関の工場参観日」に参加する「奥長良川名水株式会社」さん。
工場のラインに並んだペットボトルが次々と洗浄され、水が注がれ、ラベルが貼られていく…1時間に5000本(500mlサイズ)も出荷される、そのスピード感にきっと目を奪われるはず!
ピュアミネラルウォーターを製造する「第一工場」と、ジュースや機能水を作る「第二工場」のそれぞれの違いにもぜひ着目してみてくださいね。
企業情報
- 社名
- 奥長良川名水株式会社
- 住所
- 岐阜県関市洞戸栗原291
- TEL
- 0581-58-9011
- WEB
- https://waterdepartmentstore.com/ このサイトでよいかご確認ください
- ご予約